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2005年8月 8日 (月)

ジャイアンツ人気凋落

最近ジャイアンツ戦のテレビ中継延長打ち切りを各社こぞって発表。

確かフジテレビが先陣を切ってTBSが追随しいよいよグループ会社の日本テレビまでもがその方針を決めたらしい。

しかも日本テレビにいたっては延長なし。ここまでくるともう中継しなきゃいいじゃんと思ってしまう。

もともと個人的には延長しても途中で打ち切る確立が高い民放の全国ネットの野球中継は好きじゃない。

特に テレビ朝日はくだらん解説者が4人も5人もいて聞いてるだけでうっとしい。そのほかも身内の日本テレビの露骨なジャイアンツびいきは理解できるがヤクルトの株主のフジテレビや横浜の親会社TBSにジャイアンツびいきの中継をされると腹立たしささえある。

そのくせ今後のプロ野球を論じると真顔でジャイアンツ依存からの脱却だと恥ずかしげもなく言い放つ。厚顔無恥とはまさにこのことだとつくづく感じる。

まあこういうことは今に始まったわけではないし今後も決して変わらないだろうから敢えてこれ以上は言わない。

ただジャイアンツ人気の凋落とプロ野球人気の凋落をイコールで論じる風潮にいささか疑問がある。

よくプロ野球人気のバロメーターとしてジャイアンツ戦の視聴率がそのインディケーターとして取り上げられる。

今年の数字などは軒並み1桁で目も当てられないようなものばかりであり本当にこうした数字が反映されるのなら今後のプロ野球は絶望的にも思える。

しかし実際にそうなのか。

今テレビは多チャンネル化が急速に進みBS、CSの普及率もここ数年伸びてきていると思う。実際具体的な数字はないのでどの程度かは分からないが僕の周囲を見てもBS、CSを視聴しているという世帯は確実に増えてきている。

ただBS、CSは視聴率としては分からないということを聞いたことがある。しかし今やプロ野球中継の主軸はBS、CSに移ってるといっても過言ではない。NHKのBSでの野球中継は特にタイガースとホークスの主催ゲームを中心にかなりの試合数が放送されている。CSにいたっては新プロ野球セットMAXに加入すればほぼすべての球団すべての試合見ることができる。(かつてはジャイアンツ戦だけは見れなかったがいまは日テレ系のCSチャンネルもパックに含まれている)

このCSのチャンネルパックに加入すれば各々が好きなチームの試合を見ようと思えば一年間ほぼすべての試合を見ることが可能である。

すなわち一昔前は全国ネットの中継といえばジャイアンツ戦でありしたがってホークスが来る前の九州や日本ハムの来る前の北海道、楽天ができる前の東北などは否応なくプロ野球中継を見たければジャイアンツ戦オンリーだったわけである。必然的にジャイアンツ戦の視聴率はトレンドとして高くなる。しかしいまやマイタウンにプロ野球チームができそのチームの試合をすべて見ることができるようになったわけでいまさらジャイアンツ戦を見ようというモチベーションもないであろう。

これはプロ野球のチームがない場所に限った話ではない。僕はタイガースファンで関西在住である。何となく大阪なら阪神戦がかなり見れると思われそうだがそうでもなかった。例えばナゴヤドームの中日戦などは関西ではほぼ見る機会がなかった。もちろん一昔前は絶望的に弱くてそれこそ今のジャイアンツよりも弱かったので中継する価値がなかったということもあったと思う。ただ現実にほぼ見る機会がなかった。同じように神宮のヤクルト戦もかなり放送される確立は低かったと記憶している。

ではそんな時どうしていたか。全国中継されるジャイアンツ戦を見て時折ある途中経過を見て勝ってる負けてるを確認していた。

つまり僕のような徹底的なアンチジャイアンツファンでもかつてはジャイアンツ戦の中継を見ていたわけである。

しかし今はBS、CS放送のおかげでタイガース戦のすべてをオンタイムで見ることが可能である。言い換えれば途中経過を見るためだけに見ていたジャイアンツ戦はまさにジャイアンツが負けていることを確認するだけに見る程度になったのである。

こういう人は決して少なくないと思う。つまりこれまでは仕方なくジャイアンツ戦を見ていた人たちがいくつかのメディアのツールの発達によってその必要性がなくなったわけである。ということは必然的にジャイアンツ戦の視聴率が下がるのはまったく自然なことでもある。

にもかかわらず依然としてプロ野球人気はジャイアンツ人気とイコールだと考えてる無能なメディアの人間やスポーツジャーナリストが少なくない。だからジャイアンツ戦の視聴率が下がるとプロ野球が危ういというわけの分からんロジックを平気で成立させる。

別に何もしなくてもプロ野球は安泰だなどと思ってるわけではない。昨シーズンはパ・リーグでプレーオフがはじまり今年は交流戦も始まった。こうしたファンを常に意識しファンのニーズにアンテナをはりできうる限るそれを具現化していく。そうした不断の努力は必要である。(その意味では今年のドラフト改革などは愚の骨頂であり早急に改善されるべきものだと感じている。個人的には完全ウェーバーより選手会が提案した変則ウェーバーの方が理にかなってると思っている)

しかしなぜいまなおジャイアンツ人気の凋落とプロ野球の危機とをそれほどまでに結び付けたがるのか不思議でならない。

そういえば依然として渡辺恒雄にすべてのプロ野球の諸悪の根源があると考えてるバカスポーツジャーナリストもいる。

そんな議論は金正日が悪いやつかどうかを議論するぐらいナンセンスであると気づいてほしい。

もっともこうしたことがメディアの人間は外見のデジタル化には忙しいが中身は旧態依然のアナログであることの証明かもしれない。

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