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2005年9月 5日 (月)

『2度目の入院』 Crohn's Disease-2

ここ2週間ほどまったく更新してなかったのは別に忙しかったわけでも、書くネタがなかったわけでも、ブログを書くことに飽きたわけでもなく入院をしてからです。

一度目の入院話を書く前にまさか二度目の入院の話を書くことになろうとはまったく思ってませんでしたが8月25日から昨日9月4日までクローン病の合併症の一つイレウスになり入院を余儀なくされました。

6月ぐらいから調子があまりよくなく時々食事もできないようなときもありましたし、62Kgほどあった体重も57-58Kgにまで落ちていて(ちなみに今日計ったら55Kgでかなりビビッてしまいました(笑))やばいかなあという自覚もあったんですがなかなか病院に行ける状況にはなく、また2-3日するとコンディションが良くなったりしたので何とかなるだろうと甘く考えてました。

しかーし、入院前日から腹痛と吐き気がひどくなりどうにもならない状態でした。とりあえず何か食べようと思ってもとても中に入っていく感じがしない。さすがにやばいなあと思いちょうど担当医の外来診察の日でもあったんで診察を受けに病院へ向かうことに。

ただとても歩いていける状態ではなくわずか歩いて15分ほどの距離をタクシーでセレブな感じで向かいました(笑)。(もちろんフィジカルはセレブな状態ではないですけど(笑))

病院に着くとともかく受付を済ませて外来の待合室に向かい順番待ち。まあいつもそうですけどすぐに順番が来るわけではないので長いす一つを占領しリュックを枕代わりにしばらく横になって待ってました。ただ待てど暮らせど順番が来ない。かれこれ病院ついてから2時間が経過している。さすがに普段は温厚な僕もキレ気味に看護師に「順番まだか!!」と言いたいとこでしたが実際は蚊の鳴くような声で「すいません・・・まだですか。」と弱々しげに訊ねてみた。こちらのやばそうな状況が伝わったのかたまたまそうだったのかわかんないですが「あっ、次ですから。」という優しげな返事が返ってきてともかくほっとして診察室の前のいすに再び座る。

でようやく診察。主治医は一目でさすがに状態がやばそうだと感じたようで「大丈夫か」と心配げに訊ねてくる。こちらはディテールはすっとばしともかく掻い摘んで今の状態を話す。こちらの話を聞き終えひとまず触診をするとおもむろに「たぶんイレウスの可能性が高いね」と言われる。その初めて聞く単語にこちらは一瞬戸惑いそれを察したのか「あっ、イレウスって腸閉塞のこと」と言われても何のことかいまひとつ理解できない。もっともこちらのそんな不安な心境などおかまいなく触診を終えるととりあえずレントゲンと採血、それと点滴をするということになり診察室を出る。

そして2時間後。再び診察室。入るなり先ほど撮られたレントゲン写真が掲げられていてその写真数箇所に素人目に見ても分かるぐらいガスが溜まっていて典型的な腸閉塞だと言われる。何とか入院は回避したかったのだが「ほっといたら手術とかになるよ」という優しげな?主治医の一言に観念して2度目の入院が決定。

というのが入院前の経緯です。

ただ幸いにして外科的治療を必要とするほど状況的に厳しいものではなく当初は今の主治医が外科医ということもあって外科病棟に入院したのですがすぐに内科病棟に移り担当医もかつての内科医に戻るということになりました。

まあ治療といってもとりあえずブレドニンで腸壁の炎症を抑えおなかにたまったガスを減圧すると同時に便通を良くすることと、絶食をして点滴で栄養を摂取する(以前はIVHでしたが今回は末梢血管への点滴でした)ぐらいなのでたいした治療をしたというわけではなかったです。

検査もCTで腸壁の炎症部位を確認することと個人的に胆石が気になってたんで腹部エコーを一度、あと血液検査が2度あったぐらいです。前回は胃カメラ、注腸X線、大腸ファイバー、腸注透視と腸管系の検査のフルコース(笑)だったのに比べ随分貧相なものでした。

というわけで前回の入院と比べかなり暇がありすぎて退屈でした。ご飯が食べられるようになってからはその時間を食堂で過ごせたので多少ましだったんですがそれでも時間があまりまくってました。一応入院するときに小説類を5冊ほど持って行きましたがずっと本を読むほど読書好きでもないし(それでも1週間ほどで5冊読みましたが)テレビもただじゃないのでもったいない。(もとより普段昼間にテレビを見る習慣があまりないので見たい番組もあまりなかった)結局何をするでもなく音楽聴いたり雑誌見たりといろいろしながら毎日時間を潰す日々でした。

ただ前回は個室に入院していたので他の患者の様子はよく分からなかったんですが、今回は大部屋ということもあっていろんな人を見る機会がありました。そして改めていろんな人間がいるもんだと感じました。

まあ中には病室のなかででかい声で携帯電話で話したり夜中まででかい音でテレビを見るバカがいたんですが、そいつは看護師にそのことを注意され逆切れして自主退院(というと何となく聞こえがいいですが実態は追い出された感じでした)してくれたのでかなり助かりました。

ただその後あいたそのベッドに入院してきたやつは個人的にすごい不思議なやつでした。どういう病気なのかはわかんないですが夜中に高熱を出したらしく朝入院してきたのですがカーテン越しに「無理、無理。やばい、やばい。」という声が聞こえてくるのです。なんか相当悪いのかと思いきや看護師がくるなり「点滴を抜いてくれ」と懇願しているのです。掻い摘んで話すと単なる針嫌いなようでともかく長時間針が刺されているのが我慢ならない、だから点滴をはずしてくれと看護師に頼んでいるわけです。まあ僕も針が刺されるのが好きというほどマゾヒストではないですけどそいつの様子がかなりチキンな感じがして隣で聞いてて笑える感じでした。ただ世の中にはそういうやつもいるだろうと思ったのでそれ以上は気にならなかったのです。

でしばらくして食堂に晩御飯を食べに行くときそいつとばったり会いました。どんなやつなのかと思ってたらまあ分かりやすいいまどきの高校生な感じですべてがルーズという表現がぴったりなやつでした。まあ個人的にそういうやつを毛嫌いするような価値観はないのでそいつの容姿には別に興味はなかったのです。ただそいつの耳元に目をやったとき我が目を疑いました。

なんと・・・多数のピアスがあるのです。

つい何時間か前にあれほど針がどうとかぬかしてたやつの耳には日常的に針が刺さってるのです。

勝手な想像ですがへそにもニップルにもついてんじゃねえのという勢いでした。(どういう勢いなんでしょう(笑))それくらいな感じでした。

ただそれを見た瞬間人間の深さ見たいなものを感じましたね。いやそれが人間の本質なのだと達観したという方が正解かもしれません。(なんか書いてる自分もよく分かんないですが(笑))

こっちから見れば点滴の針とピアスがどう違うのかまったくわかんないですよね。(個人的にはピアスの穴をあける方がよっぽどいやですし)それでも彼にはピアスがデコピンとすれば点滴の針は全盛期のモハメド・アリのパンチぐらい違うのでしょう。(たとえが分かりにくいですか(笑))

何が言いたいかといえばその人の持つ価値観なんて容易に他人が理解できるものではないということです。(たいした結論ではないですけど(笑))だから安易に人を理解したつもりでいるのはやめようと改めて思いました。というよりそういうことはやっぱ無理なんだろうと改めて認識したという感じですかね。たぶん僕のことを本当に理解している人は少ないと思いますしね。(たとえ親でも)

なんか後半はクローン病の入院話からまったく離れてしまったのですが病院というきわめて狭くクローズドされた、そしてなにより生死の境界にある場所では本来見えにくい人間の本質みたいなものが見えるのかもしれません。まあもちろん僕みたいに入院期間の大半がほぼ健康体みたいな患者だからそう思ったのかもしれませんが、個人的にはいろんなものが見えて何かと有意義な入院生活だったような気がします。(と言ってももう入院はこりごりですけど(笑))

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コメント

入院している間は面白いどころか何時切れてやろうかと思ってましたが、今冷静に振り返ると、いや~、病院って面白いですよね。そもそも見ず知らずの人と同じ部屋に隣り合って寝るという状況って病院以外思いつかないですよね。

投稿 くろーん40 | 2005年9月 5日 (月) 17時10分

くろーん40さん。コメントありがとうございます。
確かに病院って不思議な場所ですよね。何となく現実のようで現実でないというか。
でもやっぱあんまりお世話にはなりたくないですよね(笑)。
それとアザニンを使われてる方のこと教えていただきありがとうございました。
さっそく情報を教えてもらえるようにその方々にコメントをさせていただきました。
また何か情報があればお願いします。

投稿 shin | 2005年9月 5日 (月) 17時56分

はじめまして。ラブリンクからきました。
初めて聞いたクローン病っていう病気に目がとまりました。この病気も難病なんでしょうか?難病って言われる病気はほんとおおいんですね><そういうkopandaも難病っていわれているスティル病(膠原病の一種です)でもう10年目になります。お互い体調には十分きおつけましょうね

投稿 kopanda | 2005年9月 6日 (火) 08時45分

kopandaさん。はじめまして。
そしてコメントありがとうございます。
スティル病という名前は初めて聞きました。
一応難病情報センターのHPで簡単に病気の事は理解しましたがやはり大変そうな病気ですね。(大変という言葉を安易に使っちゃいけないかもしれませんが)
クローン病もスティル病と同じく特定疾患の一つです。
ですから難病なんだと思います。
でも自分ではあんまりそう思わないようにしています。
思うと余計にしんどいですから。
まあお互いに体調だけには気をつけましょうね。
またお暇なときにでもブログ覗いてください。
お願いします(^―^)

投稿 shin | 2005年9月 6日 (火) 14時11分

はじめまして。
くろーん40さんの所からきました。
こちらからもリンクさせていただきます。
これからもちょくちょく遊びに?きますので
よろしくお願いします(^^)

投稿 くろーん調理師 | 2005年9月 8日 (木) 13時28分

くろーん調理師さん。はじめまして。
コメントありがとうございます。
僕のブログはクローン病メインではないですけど時々覗きに来てください。
お待ちしております(^―^)

投稿 shin | 2005年9月 8日 (木) 14時25分

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