なるほどと思えたこと
衆議院選挙、自民党の歴史的圧勝でしたね。
この結果について個人的には必ずしも望ましいものだとは思わないですが、結果として300近い議席が自民党に与えられたわけですからどう言おうとも国民が自民党を支持した(厳密には小泉党かもしれませんが)事は否定できない事実です。
この選挙結果に関してはおそらくテレビや新聞等で様々な方がコメントされていると思うのですがその中で9月12日付朝日新聞夕刊に掲載されていた作家高村薫さんのコメント、「今回の選挙で『無党派層』は<リベラル>だと思っていたのは大いなる勘違いで実は<保守>であったとはじめて気づいた。」という言葉はなるほどと思えるものでした。確かにこれまで『無党派層』とは改革を求めるリベラルな人間のカテゴリーだという認識が強かったと思いますが今回の選挙ではそうではなかった。もちろん今回の選挙は自民党が改革政党で民主党が反改革政党であるかのようなイメージが終始付きまといその意味ではこれまでとは根本的に違っていたと言えるかもしれませんが冷静に両党の政策(マニフェスト)を判断したときそうではないことは理解できることでした。しかし結果として自民党が大勝した事を見ると高村さんの「日本人は無意識的保守である」という言葉もなかなか説得力があるように思うのです。
ただ一方でこういう現象こそが現代の日本人の本質なのではないかとも感じます。同じ朝日新聞の精神科医の香山リカさんの言葉を借りれば「勝ち組にいなければならない不安」それこそが『郵政民営化』しか語らなかった党にこれだけ多くの国民がファナティックに支持をした要因だと思うのです。この勝ち組意識を別な言葉で表現すればmajority syndromeと言えるかもしれませんが、要するに多数にいることの安心感こそがある種日本人としてのアイデンティティーなのではないか。今回の選挙を見ると強くそのことを感じました。そしてそれこそが今なお日本社会が閉塞感に包まれている確たる証拠ではないかとも思うのです。
まあどうあれこれから最長4年間このスキームが維持されるわけですから望んだ人も望まなかった人もしっかり見続ける責任を果たすことが求められているわけで、その意味ではこれからが本当の意味での国民の資質が問われるのかもしれませんね。
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コメント
nariです。
トラックバックを辿ってきました。
無党派層については、保守的というよりも、判り易くて、自分の利益になることを選択するのではないでしょうか。自民党が腐ってるとなれば、野党に入れるし自民党がわかりやすくて、自分の利益になりそうだとなれば、自民党に入れる。(直感的に自分に有利な方に投票するのが、無党派層だと思います)
AURORA-TOURさんの言うように、自民党が勝ったことで、閉塞感が存在していることは証明できたように思います。
投稿 nari | 2005年9月13日 (火) 18時56分
はじめましての挨拶を忘れてました。ごめんなさい。
投稿 nari | 2005年9月13日 (火) 18時57分
nariさんはじめまして。コメントありがとうございます。
わざわざ挨拶なんていいですよ(^―^)
僕はそんな立派な人間じゃないですから(^―^)
>直感的に自分に有利な方に投票するのが、無党派層だと思います
nariさんと同じ事を僕も以前は思ってました。
しかしリストラにあえぐサラリーマンも自殺におびえる中小企業の経営者も職の無い若者もが自民党に1票を投ずる行動を見るとはたしてそういうことが言えるのか。
まあ単に民主党がだらしなかったことに起因しているのかもしれないですけどやはり潜在的に日本人は保守なんじゃないかと思うんですよね。
まあこういうことは感覚的なものなんで人それぞれだと思いますけど。
ともかくもこれだけの支持を得て小泉は何をしてくれるのか。お手並み拝見ですね。
またお暇ならブログ覗いてください。
お願いしますm(_)m
投稿 shin | 2005年9月13日 (火) 19時56分
はじめまして。
私もトラックバックから辿ってきました。
高村薫さんのコメント読んでいませんが、
無意識的保守ですか?
中学生の時
45年以上も前になりますが、
「自民党支持者は、何故農村部に多いのか」
そんなタイトルで、研究発表をさせられたことがあります。
内容はほとんど覚えていませんが。
自民党政権はずっと続いています。
細川さんや、村山さんの一時的な出来事は、
自力で取った政権ではありませんし。
今回、自民党のつけを小泉さんが担ったこと?
で、見守るしかないと思います。
それに、大衆の本音と建前を見抜けなかった
民主党が、政権を、とるのは難しいでしょうね。
投稿 hune | 2005年9月14日 (水) 21時08分
huneさん。こんばんは。
コメントありがとうございます。
失礼ですがhuneさんは団塊の世代の方ですよね。
だとすると僕の父親と同世代ですね。
そういう年齢の方とこうしてコミュニケートできるのはうれしいですね。
ブログを初めて良かったです。
「無意識的保守」という言葉は正確ではなく高村さんはたしか「潜在的に保守である」という言葉で表現されてたと思うんですけど文章全体として「無意識的保守」という言葉の方がしっくりくると思ったのでそう表現しました。
こうした日本人のメンタリティが顕在化したことでhuneさんの仰るとおり民主党が政権を担うのは相当に困難かもしれません。
しかし常に政権選択ができる状態がなければ日本の政治は退廃に過ぎるだけになるはずです。
ですから僕は民主党に少なからず期待してます。
「日本をあきらめない」とは民主党のキャッチフレーズでしたが僕は「民主党をあきらめない」(笑)(相当に願望がこもってますけど)
またお暇なときブログ覗いてください。
よろしくお願いします。
投稿 shin | 2005年9月14日 (水) 22時00分